土曜日, 5月 12, 2012

ガチャ商法の良しあしについて

かねてから(かなり主観的ですが)、モバげーやグリーの商法について、なんの生産性もなく、無意味なので批判的にみていたけど、やっとここいらで「消費者庁」が仕事らしい仕事をしてくれる様子。

ガチャ商法って何が悪いかと言えば、金の巻き上げ方が古典的な「絵合わせによる景品提供」といわれる(これ)なのだ。 つまり、

「二以上の種類の文字、絵、符号等を表示した符票のうち、異なる種類の符票の特定の組合せを提示させる方法を用いた懸賞による景品類の提供は、してはならない。」↓

ってことで、別々のあたりをくみあわせてもらえる景品のこと。つまり、金のエンゼルと銀のエンゼルとか、プロ野球チップスのラッキーカードとか、そういうたぐで「コンコルド効果」っていう、投資をやめられない(コンコルドの開発投資のあれです)という心理的効果で、いままでこれだけ金かけたんだから、もうちょっと足せばコレが手に入るっていうあれです。

無料っていっときながら、そういう仕組みでもうけたわけで。しかもこの法律、昭和52年からあるのに、ソーシャルゲームとかは、どうなのか判断が微妙で業界に自制を求めたっていうことも、ミソだったと思う。

ちょっと不思議なのは、じゃ、なんで反論しないですぐ自制するって決めて、しかもそろって足並み合わせているのはなぜだろう。・・って、悪いってわかってやってた確信犯で、敵がやめたら、こっちもやめよう的な牽制があったのだろう、と安易に想像できるし、このご時世伸びている産業がないから、虚無でも金になればいいやっていう、真理とは異なる「悪意なき愚業」がはびこってしまったのだろうなと。

さてさて、これから苦しくなるのは、子供じゃなくて、ゲームつくってたエンジニアの連中だな。ゲーム自体はパクリばっかしで創造性が唯一あったのはこの、ガチャのいやらしさだったわけで。それがもう駄目になったから、作る側はなにも持ってはいないんだろうなと。

あーでも、中国とかでおなじことやれそうだな。だから、アジア進出なのね。これは良しだな。